今年を振り返る

今年は平成31年として幕を開け、5月の改元により、令和元年として幕を閉じようとしている。平成から令和へと時代が移り変わる中で、新しく生まれるものもあれば、失われ消えゆくものもある。
この1年を振り返り、インターネットの世界で失われたものについて、書き留めておきたい。

今年失われたもの

えきから時刻表

ひとつ目は、「えきから時刻表」である。3月にサービスが終了した。この「えきから時刻表」は、各駅の発車時刻のみならず、各列車の出発時刻と到着時刻、列車番号などが記されていて、乗換検索では出てこない、手動の乗り換えルート検索ができる、とても優れたサイトだった。
乗換検索は便利ではあるが、効率よく目的地に行くことを前提として設計されているため、あえて回り道をする、始発駅を狙って乗り継ぐといった利用には向かない。もちろん、特定の駅で乗り換えたい場合にも不向きだ。紙の時刻表をベースに、多くの情報が掲載されていたため、とても使い勝手が良かったのだが、サービス終了はとても残念で仕方ない。
附言すると、「えきから時刻表」はぐるなびが運営していたらしい(サービス終了の案内で初めて知った)が、失礼ながら、ぐるなびには代わりがある。しかし、「えきから時刻表」に代わるものは無い。

FreeML

もうひとつ失われたものがある。FreeMLという、無料メーリングリストサービスだ。メーリングリストは、1つのアドレスにメールを送ると、予め登録されているアドレス全てにメールが届くというシステムで、団体、サークル等で活用されている。このサービスを無料で提供していた会社は何社もあったが、最後まで残っていたのが、このFreeMLだった。
このFreeMLは12月にサービスを終了した。これまでFreeMLを使っていた団体等は、それまでに別のところへ移行しなければならなくなってしまった。移行先は、有料のところもあれば、Googleグループのような、メーリングリストと似た仕組みのサービスへと移っていった。

哀愁の大晦日

時代とともに便利になる反面、失われるものもある。そう感じる1年の締めくくりとなった。

おまけ

ついでだが、年賀状を書く習慣も、そろそろ失われるのだろうと感じている。イラスト付きで「あけましておめでとうございます。」と書いた葉書に63円も払うか?
言い訳になるが、12月30日に郵便局へ行こうと思ったが、雨で行く気を無くした。31日に近所の郵便局に行ったら、閉まっていた。そのため、年賀葉書が手元に無い。
ということで、年賀状をくださったとしても、郵便局が開くまで返信はできません。まだ絵柄すら決めていないので、最後まで返信は無いかも知れません。悪気はありません。決して既読無視ではありません。ご容赦ください。