某メーリングリスト宛

以下、私が某メーリングリストに配信したものの中から抜粋。

総裁選は「保守主義」vs「革命」の構図

[2021年9月17日(金) 2:32]
いよいよ公示される自民党総裁選は、「保守主義」と「革命」との衝突という構図になってきました。
大げさに言えば、文明の衝突です。
伝統・文化に根付いた国家観を持ち、国家や地域社会、職域といった「共同体」を基礎とした思想と、これらを破壊し、「今だけ」「カネだけ」「自分だけ」の拝金主義に基づき、「改革」という名の「革命」を惹起し、「共同体」を破壊し、国家や国境を否定しようとする思想との対立です。
伝統や文化を、またその国や地域の価値観を否定するという点で、改革は革命と同義です。
新自由主義は資本家によるグローバリズムを求め、共産主義者は労働者による革命(=暴力)によって国家の破壊を目論む。
いずれも、「国家」とか「共同体」を「古い」ものとして否定しようという点で同じです。
橋本行政改革から約25年間の「改革」路線を踏襲するか、「改革」路線を転換して「失われた30年?」から脱却するか、その分岐点が、まさに今、訪れようとしているわけです。

本日、9月17日は、例年雨が多く、台風に見舞われることが多い日です。
黄海海戦から127年、日朝首脳会談(小泉訪朝)から19年になります。
拉致被害者の奪還を進めなければなりません。

日本の歴史に大きな意味を成す日に、日本の政局も大きな分岐点にさしかかっています。
このまま緊縮財政や株主資本主義を継続するのか?
積極財政に転換して保守主義に回帰するのか?
総裁選は、形式上は、あくまでも自民党内の問題ですが、自民党の総裁になった人は、国会で首班指名を受け、天皇陛下からの任命を受けた後に、内閣総理大臣になるわけです。
つまり、日本の代表者になるわけです。
日本は間接民主制国家であり、アメリカのような直接民主制ではありませんが、今回の自民党総裁選は、自民党員の方々にとっては、アメリカ大統領選挙のような意味合いがあります。
日本の近未来を誰に託すか?しっかり見極める必要があります。
私は自民党員ではありませんから投票権がありませんが、ちょうど大学が夏休みで比較的時間もありますので、いろいろと情報発信はしていきたいと思っています。
(ちなみに、9月17日は、私・青木慎太朗の誕生日でもあります。)

以下、日刊ゲンダイの記事ですが、「恥も外聞もなし!“政商”竹中平蔵氏が総裁選最右翼の河野大臣にも猛アプローチ」というタイトルは、「総裁選最右翼」という表現に違和感を持ちます。
河野太郎は右翼ではなく左翼です。

さて、ここで構図を簡単に整理してみます。
(以下は「推定」を含みます&敬称略)

【革命軍】
大将:河野太郎
主な支援者:菅義偉 石破茂 小泉進次郎 (麻生太郎*)
利益関係:竹中平蔵 デービッド・アトキンソン パソナ 橋下徹 維新 国際金融資本 習近平
・新自由主義
・拝金主義
・緊縮財政
・グローバリズム
・「今だけ・カネだけ・自分だけ」
想定される未来
・緊縮財政
・消費税増税
・景気悪化
・社会保障の削減
・ベーシックインカム(引き替えに生活保護や年金の廃止)
・「国際競争力の強化」を口実にした中小企業再編(M&A)→中小企業の倒産→失業者の増加→治安悪化
・科学技術の流出
・貧困化
・更なる少子化
・自殺者の増加
・移民受入
・「中華人民共和国倭人自治区」へ

【保守軍】
大将:高市早苗
主な支援者:安倍晋三 長尾たかし 青山繁晴
利益関係:良識的国民(多数) 先祖代々 子々孫々 拝金主義者「以外」
・保守主義
・積極財政
・ナショナリズム
・先祖・子孫の利益も考える
・「共同体」を重視
想定される未来
・積極財政
・所得増加
・公共投資の強化
・列島強靱化
・防衛力強化
・科学技術力強化
・所得増加や雇用安定化による少子化対策(回復?)

註記
麻生太郎については、決して河野太郎の支持者ではないものの、国際金融資本や緊縮路線を採っていることから、河野陣営に入れました。
ただ、安倍前総理と戦うようなことはしないと読んでいるので、(これまでもこうした場面では一緒に動くことが多かった)今回も表だった動きはできない(しない)と思っています。
また、内心では、安倍前総理と組んで高市陣営に入ってくる可能性もあります。
高市陣営に有利と見れば、乗っかってくるかも知れないということです。(小早川秀秋みたいな?)

以下、日刊ゲンダイより。

【竹中平蔵】恥も外聞もなし!“政商”竹中平蔵氏が総裁選最右翼の河野大臣にも猛アプローチ|日刊ゲンダイDIGITAL

緊縮財政は自殺者を増やす

[2021年9月17日(金) 17:14] ※加筆あり
【藤井聡】日本再生のためには『プライマリーバランス規律の凍結』が“絶対必要”である理由を分かり易く解説します。」という記事を読みました。
藤井聡教授の解説は、とても分かりやすく、特に今回の記事は、重要な点がまとめられています。

蛇足になるかも知れませんが、私から一点述べておきたいと思います。
それは、自殺者数との関係です。

昨年(令和2年)の自殺者数は21,081人で、前年の20,169人より増加しています。
しばらく減少傾向が続いていたのに、残念なことです。
コロナ禍の影響だろうと思います。
…ここまでは、ある程度言い古された話です。

藤井先生の論考で、平成9年(1997年)の消費税増税、そして「赤字国債削減目標」のダブルパンチによって、「日本経済は、バブル崩壊以上の大打撃を受けた」のですが、なんと、自殺者数が3割以上も増えているのです!

初めて知ったという方はとても驚かれているでしょうが、平成9年(1997年)の年間自殺者は24,391人、平成10年(1998年)の年間自殺者は32,863人、一気に8,472人も増えています。
とても衝撃的な話になりますが、年間自殺者数が初めて3万を超えたのが平成10年(1998年)で、その前の年に何かがあったとしか考えられません。
バブル崩壊からは、間が開きすぎています。
そして、仮に災害等であれば、一過性のものですが、この、「自殺者数3万人超え」は、平成23年(2011年)まで続きます。
平成23年(2011年)、東日本大震災が起きた年ですが、年間自殺者数は30,651人で、前年の31,690を下回っています。
そして、平成24年(2012年)の年間自殺者数は27,858人、ここで3万人を下回り、以後、減少傾向が続いています。
再び増加に転じたのは、昨年です。
昨年7月以降、自殺者の増加が始まりました。
コロナ禍の自粛が始まった頃、「自殺者が増える」と言われていましたが、その時点では増えませんでした。そんなに、すぐに結果が出るわけではないからです。失業してもしばらくは失業保険や貯蓄で生き延びることができます。
コロナで失業して半年ぐらい経過した昨秋、特に10月の自殺者が2,230人と、前年の約1.5倍になっています。(出典:令和2年中における自殺の状況
今年に自殺者数は1〜8月で14,207人、昨年同期間は13,374人より増えています。(出典:令和3年の月別の自殺者数について

今後、どうなっていくのか?
経済政策との関係で、未来は変わってくるでしょう。
リーマンショックや東日本大震災が起きても、PB規律を撤回していく等の対策を取ったことで、自殺者数が急激に増えることはなかったのです。逆に、平成9年(1997年)にPB規律を導入したことで、翌年以降の自殺者を急増させてしまったのです。

さて、これからの日本で、特に若者たちが希望を持って前向きに生きていくためには、PB規律の凍結が必要不可欠です。
緊縮財政を進めて国民の希望を奪うような暗黒の時代になるのか、積極財政に転じて国民が希望を持って生きられる世の中に向かうのか、次の自民党総裁が誰になるかが、ひとつの重要な要素になることは間違いありません。
「自民党をぶっ壊す」と言って、日本をぶっ壊した小泉純一郎と竹中平蔵。その流れをくむのが河野太郎です。
「暗黒の時代になり、自殺者が増えても良いよ」という人は、河野太郎に投票してください。
そんな議員は、総選挙や来年の参院選で落選してもらいましょう。選挙は戦(いくさ)です。「河野に入れたら貴様を落選させるぞ」という力学が必要です。(私にはそんな力はありませんので、賛同してくださる方は、お力をお貸しください。)
【追記挿入】
聞くところによれば、高市早苗先生の支持者を名乗る人たちから、他候補者に対する暴力的な言動や誹謗中傷が発生しているようです。当然のことですが、暴力的な言動は論外です。「批判」と「誹謗中傷」とはしっかりと分けて考えなければなりません。民主主義である以上、言論の自由は保障されており、批判は必要です。その批判を聴いた国民・有権者がどう判断するか?誰が言っていることが正しいのか?を決めるための材料として批判も含めた言論が必要とされるのです。暴力的な言動は絶対にやめてください。(追記はここまで)
対して、希望を持って生きたい次世代に希望を持って生きて欲しい自ら命を絶つなんて悲しいことは考えないで欲しい、この思いに共感してくださる方は、PB規律の凍結を主張されている高市早苗先生に投票してください。

自民党員の皆さん、特に自民党所属議員の皆さん、どうか、賢明なご判断を、お願いいたします。

総裁選4氏で混戦 1回目投票、過半数困難との見方

[2021年9月17日(金) 8:58]
野田聖子が出たところで、泡沫に終わるでしょう。
しかし、野田聖子を動かしたのは、何らかの意図があるものと思料します。
私の見解では、二階俊博がアンチ河野で野田聖子を打ち出してきたと見ています。
以下の日経解説通り、1回目で過半数は難しいでしょう。
河野太郎が勝つには、1回目で過半数というシナリオしかありません。
仮に河野太郎が1位になったとしても、過半数を割れば2位との決選投票です。
野田聖子、そして背後にいる二階俊博ら親中派、その背後にいる習近平、2位の候補に肩入れして、決選投票で逆転勝ちとなるでしょう。
その時、野田陣営の票が2位の候補に動くことになるでしょう。
あとは、それを理由に論功行賞、という流れでしょう。
二階俊博は、地元を息子に譲りたいので、領地を求めるでしょう。
次の選挙で家督を譲らなければ、次々回の選挙から和歌山は1議席減りますので、二階家が政界から消える可能性もあり、それを避けるでしょう。
二階家の所領安堵、そして親中派の地位を野田聖子に譲ること。
もうひとつ、小池百合子の国政復帰。
東京オリンピック・パラリンピックが終わった今、小池百合子にとって、東京都知事でいるメリットはありません。
今すぐ辞職してもまったく驚かない。
都知事を辞めて、衆院選に出てくる可能性は十分にあります。
そのあたりの戦略は、二階との間でやっているでしょう。
都議会選でもっと自民を勝たせ、それを手土産に自民党に戻って国政復帰。
そのためには、都民ファーストを応援するわけにもいかず、本音では勝って欲しい自民を応援することも立場上できず、どうしよう?と悩んだ末の入院でしょう。
入院していれば、どちらも応援しなくて済みますからね。
ところが、自民の票が思っていたより伸びなかったのが、誤算だったでしょう。
「都民ファースト」は、小池百合子にとって「自分ファースト」です。
所属議員も、所詮は自分の踏み台でしかありません。
今回の総裁選で高市早苗先生が総裁になれないようなことがあれば、「女性初」の首相の座は浮きます。
そうなれば、小池百合子にチャンスがあるわけです。
小池百合子が欲しいのは、「女性初総理」でしょう。
野田聖子以上に、小池百合子は野心家です。
二階俊博にとっては、野田でも小池でも良いでしょう。
いずれにしても親中派・媚中派ですから、習近平には都合良いです。
こういう事態に陥らないためにも、高市早苗先生に総裁になっていただくことです。
理想的には、1回目で1位、かつ、過半数が取れれば、完璧です。
そして、そうなることを願います。
仮にそうならない場合、次善の策として、河野過半数の阻止です。
その際、高市先生には2位に入ってもらう必要があります。
(4位野田はほぼ確定でしょう)
岸田・野田の両陣営の票を取り込み、逆転勝ちするしかありません。
その際の論功行賞はやむを得ないでしょう。
何より、勝つことです。
改めて、高市早苗先生の当選を祈願します。

以下、日経。

総裁選4氏で混戦 1回目投票、過半数困難との見方: 日本経済新聞

自民党総裁選、河野氏が所信「実行力任せて」 法人税の減税にも言及

[2021年9月17日(金) 20:03]
記事の紹介の前に、いくつか突っ込んでおきます。

> 「世の中を便利にし、新しい価値を生み出すことを邪魔している仕組みやシステムと徹底的に戦ってきた」

→従来の共同体を「既得権だ」と言ってぶっ壊してきたわけです。

> 「河野太郎の実行力に任せていただきたい」とアピール

→タダの自己満足です。
 ワクチンの接種をしたのは医療関係者と自衛隊の尽力によるものです。
 キミの手柄ではありません。

> 「東京から社員が地方へ移った企業には法人税減税をやってもいいかもしれない」

→淡路島に移ったパソナを優遇してあげるわけですね。
 それで竹中平蔵くんから応援してもらえてるわけですね。

> 企業が社員の賃金を上げれば「法人税の減税をする」

→大企業が優遇されますね。
 賃金を上げたくても上げられない中小零細企業は淘汰されます。
 そして中小企業改革の名の下にM&Aで大企業に吸収していくわけですね。
 その先には、外資系企業に売り渡す、ということで。
 むしろ、派遣法を見直して、従来のように、雇用安定を図るべきではないですか?
 派遣会社がピンハネしているのだから、賃金に還元できるわけないでしょ。
 でも、こんなこと言えるわけないよね。
 お友達の竹中平蔵くんが、応援してくれなくなるもんね。

> 年金制度改革も「守るべきは年金制度ではない、将来の年金生活だ。一番、今やらなければいけないこと」

→そう、「年金制度」は廃止するんですね。
 それでベーシックインカムにする、と。
 その財源は消費税増税で。

> 「国際秩序が分断されようとしている中で、価値観を共有する国々としっかりと連携をしていく」

→「価値観を共有する国々」って、キミの価値観の共有する国って、チャイナとか韓国とか?(北朝鮮も?)

> 政治を通して人と人が寄り添う、ぬくもりのある社会をつくりたい。

→竹中平蔵、習近平、金正恩たちと一緒に、ぬくぬくと添い寝でもしといてください。

まあ、ツッコミはこれぐらいにしておきます。

以下、朝日。

自民党総裁選、河野氏が所信「実行力任せて」 法人税の減税にも言及(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース